2023年に向けて AWS re:Invent 2022 を振り返る

2023年に向けて AWS re:Invent 2022 を振り返る

Clock Icon2023.04.18

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はじめに

こんちには。

データアナリティクス事業本部 機械学習チームの中村です。

2023年のAWS re:Inventについて情報が出始めましたね。私はAWS re:Invent 2022に現地で参加してきました。

本記事では2023年に向けての参考として、AWS re:Invent 2022全体的な振り返りをしていきたいと思います。

(内容はあくまで2022年の内容となりますので、そこだけご注意・ご理解ください)

スケジュール(社内ルール含む)

2022年はおおむね以下のスケジュールで進行していました。

  • 参加希望者が募られる(社内の話)
  • 9月中旬 : レジストレーション、ホテル予約(今年は9/10頃実施)
  • 10月中旬 : セッション予約解放(今年は日本時間10/12のAM2時)
  • 11月中旬くらいまで : 事前の諸手続き
    • パスポートの準備(本籍地等変わっている場合は変更をお早めに)
    • ESTA申請(公式サイトで申請すること)
    • Visit Japan Web 登録(日本に帰国時に入国が楽になります)
  • 11月末~12月頭 : 本番

今年は社内的には早く動き始めているようですが、その後の流れは参考になるかと思います。

会場について

全体図

2022年の会場一覧は北から順に以下の6つの会場がありました

  • Encore
  • Wynn
  • Venetian
  • Caesars Forum
  • MGM Grand
  • Mandalay Bay

メインストリート(Las Vegas Blvd)をはさんで建物がある形で、今回はMandalay Bay以外の会場は東側に偏っていました。

最北のEncoreから最も南のMandalay Bayまでは約4.5kmあり、歩くとかなりの時間がかかります。(実際は建物内移動もあるためもう少し増えます)

詳細な規模のイメージは以下のブログもご参考にされてください。

実際にHarrah'sというホテルから最も南のMandalay Bayを歩いてみたブログもあります。(Harrah'sはCaesars Forumの近くにあるホテルです)

会場の詳細

各会場、建物のストリップ沿いにカジノがあり、カジノの奥に会場がある形です。

奥と言いながら、奥の別建物のケースもあるので、徒歩移動の場合は注意が必要で、無難に移動するのであればバスの利用がおすすめです。

Venetianがメイン会場となっており、Keynote SessionやLeaderShip Sessionはこちらで行われました。(オンラインでも同時に放映されます) またレジストレーションもこちらのVenetianで行われますので、最初はここを目指す形となります。

ちなみに人口密度は個人的な体感としてはVenetianが最も人口密度が高かったです。 ここから離れるほど、人口密度は比較的穏やかになります。(以下はMandalay Bayの会場イメージです)

例外として、Caesars Forumはホテルやカジノではないので、会場のみとなっています。

以下のようにメインストリートには面しておらず別のホテルの裏となっているため注意が必要です。

MGM GrandもConvention Centerがホテルの建物とは別となっていますので注意が必要です。

またCaesarsとMGMという名前が着く建物が複数ありメインストリートの西側にもあるため、こちらも注意が必要です。

地図をあらかじめ見ておくとイメージしやすいので、現地で見ることはなかったのですが、各建物の位置、建物内のマップはイメージしておくと現地ですぐに馴染めると思います。

会場間移動

基本はバス利用で、1時間あれば意外とギリギリいけそうな印象です。

遠い会場間の場合でも1時間半あれば大丈夫だと思います。

バス乗り場が分からない方はスタッフに聞けば優しく教えてくださいます。

以下の記事も参考にされてください。

レジスト会場

レジスト会場はVenetian会場の一番奥となっています。

前日入りされた場合は以下を同じ場所で済ませされますので、すべてやっておくと効率が良いです。

  • レジスト
  • SWAGの取得
  • 認定保有者は認定者シール取得(これで認定者ラウンジに入室可能)

以下の記事も参考にされてください。

EXPO会場

レジスト会場の裏から一番奥にはEXPO会場もあります。

EXPO会場とKeynote会場は繋がっており、入口によってはKeynote会場へ入る際に混み具合が変わるかもしれません。

(私は別の入り口があることを知らず、EXPO会場からは今回入る機会がありませんでした)

EXPO会場や貰えるSWAGについては多数記事がありましたので、参考にされてください。

認定者ラウンジ

認定者ラウンジは、AWS認定取得者が入ることが可能なラウンジです。

作業スペースとして使用可能です。SWAGがもらえたり、軽食が置いてあったりして快適に過ごすことができます。

詳細は、以下の記事も参考にされてください。

リフレクションルーム

会場にはリフレクションルームという場所があり、静かな環境が用意されているため、瞑想をしたりすることが可能なスペースです。

少し疲れた時や時間に余裕があるときなどに利用されるのはいかがでしょうか。

詳細は、以下の記事も参考にされてください。

セッションについて

セッション予約

スケジュールでも述べた通り、10月中旬にセッション予約が解放され、その瞬間であればどのセッションも予約可能でした。

予約解放前にセッション内容は見ることができますので、予約解放前に聞きたいものを選別しておいて、解放された瞬間にreservedすれば全て抑えられます。

ただし予約解放の時間は、日本時間の深夜2時などとなるため、そこはすこし体力を使う必要があります。

またセッションは無数にあるので、ある程度興味のある分野で絞り込まないと、選別も難しいと思います。

  • 私の場合はAIMLに絞って、半日程度はセッション内容を確認するのに時間がかかりました。

セッション参加

当日は予約している場合も15分前に会場に行かないと、予約なしで並んでいる方向けにリリースされるので注意が必要です。

Chalk Talkは特に席数が少ないので、最終的に隣を空けずに席が埋まり気味になることが多かったため、早めに会場に行く必要があります。

逆にBreakout Sessionなどはセッション開始時も空き席も多かったため、予約なしでも入れる可能性はあります。

当日聴講するセッション数は1日3セッションが限界と考えた方が良いです。

セッション間のインターバルは会場が同じかどうかによっても変わりますが、同じ場合でも15分以上、異なる場合は1時間~1時間半を見ておく必要があります。

セッションの種類

セッションの種類は以下のようになっていました。

  • Keynote
    • ストリーミング配信・同時通訳もされます。またYouTubeで後日オンデマンド配信もされます。
    • 現地で同時通訳を得たい場合は、受信用のデバイスを借用しに行く必要があります。
  • Leadership Session
    • ストリーミング配信・同時通訳もされます。またYouTubeで後日オンデマンド配信もされます。
    • 現地で同時通訳が可能かは、現地で聞いていないため未確認ですが、ストリーミングでは通訳されるためおそらく可能と考えています。
  • Breakout Session
    • YouTubeで後日オンデマンド配信となる場合も多いです。(全部かどうかまでは検証していませんが、ほとんどある印象です)
    • なお質疑応答の部分はカットされているケースもありました。
  • Chalk Talk
    • 現地のみでオンデマンド配信されないため、現地参加される方は重点的に選択肢にするとよいと思います。
    • 英語が話せないと難しいという話も聞いましたが、参加したところその他のセッションと同様リスニングの方が求められました。
    • 話せると質問や議論ができるので、より楽しめるという印象です。
  • Workshop
    • 現地のみで開催のため、現地参加される方は重点的に選択肢にするとよいと思います。
    • 私は今回参加しませんでしたが、時間内に終わらせることが難しいケースもあるようです。
  • Builder's Session
    • 現地のみで開催のため、現地参加される方は重点的に選択肢にするとよいと思います。
    • Workshopと似ていると思いますが、時間枠が1時間となっています。

Chalk Talkについては以下の記事にも詳細が書かれています。

Content Hub(Overflow会場)

セッション予約が開始されると分かるのですが、人気のセッションはoverflowと表記された会場が現れます。

こちらは人気のセッションをライブストリームで視聴できるサテライト会場となっており、セッション予約をしていなくても視聴することができます。

ただしヘッドホンで視聴するため、後述する英語を補助する書き起こしとの相性は悪いためその点はご注意ください。

詳細は、以下の記事も参考にされてください。

セッション参加時リスニング

セッション聴講時には、ある程度英語のリスニング能力は求められます。

Otter.aiなどの書き起こしサービスを使用する場合は、スピーカが設置されている前に座るときちんと書き起こせると思います。

Otter.aiのプランは以下の通りですので、使用される場合は必要に応じたものを選択されて下さい。

Plan Price Limited
Basic Free 300分/月、最大30分/会話
Pro $16.99 (yearlyなら$8.33) 1,200分/月、最大90分/会話
Business $30 (yearlyなら$20) 6,000分/月、最大4時間/会話

詳細は公式ページを参照ください。

re:Playとは

re:Playは、re:Inventを締めくくるアフターパーティーとなっており、シャトルバスもしくはモノレールで巨大な会場に移動して参加します。

詳細は以下の記事も参考にされてください。

作業環境

ネットワーク環境

re:Invent会場内は、re:Invent専用のWiFiがあります。会場の看板などにアクセスに必要な情報が記載されています。

宿泊施設のWiFiは施設によっては制約がある場合があります。

今回宿泊したHarrah'sホテルは、1部屋2端末までという制限があり、同室者がいらっしゃる場合は1人1台にしておかないと、モメる可能性があります(笑)。

それ以外でも外でスマートフォンを見る機会はありますが、私の場合は合計3GBあれば足りそうな感じの消費量でした。

私は、solacom mobileの「北米 eSIM 1GB (30日)」を2つ購入し、ギリギリ足りました。

詳細は以下の公式ページも参照ください。

電源環境

PC作業をやる場合で、電源周りでストレスを感じたくない場合は、電源が無くても1日持つ環境を推奨します。

私自身は、モバイルバッテリーをPC用とスマホ用の2個準備して臨みました。

毎日宿泊施設で夜に満充電しておく運用をします。そのためには電源タップも必要となります。

私はWindows PCユーザですので、電池持ちが結構シビアとなっています。M1 Macならもう少し軽量装備でも行けるのかもしれません。

出発前に日本にいる時に、整備した環境で普通に仕事できるかどうかをシミュレーションしてみると良いと思います。

作業場所

作業場所としては、Venetianのみ認定者ラウンジがありますが、混んでいる場合も多いです。(そもそもVenetianが混みがちです)

その他の会場も、Mandalay BayやMGM Grand、Caesars Forumなどにもスペースに椅子があり(机もまれにあり)、空いてる箇所も多い印象でした。

以下はMandalay Bayの作業可能なエリアです。

MGM Grandには電源も整った重厚な机もあるので、結構作業する場合ははかどりました。(以下参照)

ですので認定者ラウンジのない他会場であっても作業場所に困ることはないのかなと思いました。(逆にVenetianの方がシビアなのかもしれません)

(最悪、床でPC作業している人が何人かいらっしゃる環境ではあります)

その他

日常的に、外部ディスプレイや外部デバイス慣れしている場合は、作業環境としてはある程度つらいことを覚悟しておく必要があります。

私はマウスとキーボードも持参して、無いのに比べると捗りましたが、そもそもそれらを置く机がなく、膝の上で操作するケースも多かったです。

食事

朝食(06:30-08:30)

私の場合ですが、Caesars Forumが宿泊施設に直結していたため、朝食はそこで取得しました。

宿泊施設から最も近い会場、もしくは朝一のセッション会場に最も近いところを選択するのが無難だと思います。

食事の時間帯は06:30-08:30と決まっているので注意が必要です。

また初日は朝食が無かった点も注意が必要です。(これは全員が前日入りするわけではないからかもしれませんね)

詳細は以下の記事も参照ください。

昼食(11:00-13:00)

こちらも直近のセッション会場に最も近いところを選択するのが無難かと思います。

朝食同様、時間は11:00-13:00と決まっているので注意が必要です。

ビュッフェ形式でその場で食べるか、お弁当BOXをもらって持ち出すスタイルを選択可能となっています。

(以下がお弁当BOXです)

BOXの場合セッション会場に持ち込むことも可能なので、セッションが詰まっている場合はBOXだけをもらっておきましょう。

またBOXは棚によってメニューが違うみたいなのでよく確認して取得してください。

詳細は以下の記事も参照ください。

その他軽食

万が一食事時間を逃しても、会場の廊下で飲料やクッキーなどは貰うことができます。

作業のお供としても重宝されますので、こちらも活用されるとよいと思います。

詳細は以下の記事も参照ください。

夕食

基本は会場内では出ないため注意が必要です。

招待されている人やうまく巻き込まれた人以外は自身で調達が必要なため、選択肢を持っておくとよいでしょう。

夕食難民になった日は、以下が比較的安価にすんだためオススメです。(といっても高いですが、これはしょうがないです)

  • Panda Express : 1,500円くらい
  • Chipotle : 2,000円くらい
  • 宿泊施設Harrah'sの1Fのピザ : 1,500円くらい

(以下はPanda Expressの食事です)

Panda ExpressとChipotleはVenetianホテルとHarrah'sホテルの間の以下の区画にあります。

注文時の英語の難易度は少々高めですが、SUBWAYと同等もしくはそれ以下のコミュニケーションで大丈夫です。

その他、現地ではoutback steakhouseが目に入ったので、そこでステーキを食べてみました。こちらも上記に挙げたお店の近くにあります。

いわゆるアメリカ的なステーキが楽しめます。

サイドメニューは2個選択する形式ですが、おそらく大抵の人はステーキ自体とサイドメニュー1つで満腹になってしまうでしょう。

その他のお店についてもレポートがあるので、参照ください。

水は空港やホテルなど買う場所によっては高価なので、スーパーで500mlを1ダースを購入してホテルにデプロイしておきました。

2名でちょうど期間中の5泊に消費できるくらいだと思います。

購入場所は後述するCVSというスーパーで買いました。

その他

スーパーマーケット

いくつかスーパーマーケットの選択肢もご紹介しておきます。

  • CVS
    • 少し南の方にある大きめスーパーです。
    • ベラージオの噴水が西側にありその向かいの東にあります。

  • Walgreeens
    • CVSよりは小さいのですが、Harrah'sとVenetianの間にあり、今回の宿泊場所からはアクセスがよかったため利用しました。

お土産

LINQプロムナードには結構お店がそろっている印象です。最後の方に存在に気付いたので、私はあまり回れませんでした。

ホノルルクッキーはこのプロムナード内にあります。お土産に迷われている方は選択肢にしてはいかがでしょうか。

買い物自体はお昼の空き時間に行き、re:Playの帰り道にもここを通りましたが、夜行っても大丈夫かどうかはご自身で判断をお願いします。

英語

英語の表現は最低限はお店や会場などでも求められますので、以下の記事を参考に頭のなかに入れておくとよいと思います。

上記は、2022年の記事ですが私は以下の記事なども頭に入れて参加しました。

持っていくものリスト

最後に持っていくものリストをご紹介して終わります。

名前 備考
パスポート 最重要アイテム
クレジットカード 複数毎持って行った方が安全です。私は現地ではAmazonのMasterカードを主に使用しました
モバイルバッテリー 私の場合は2個。容量次第ですが先ほどの組み合わせでは機内持ち込みできました。
各機器の充電用ケーブル モバイルバッテリーだけでは充電できないので…
電源タップ コンセントに限りがあるので必要
航空券(e-チケット) 形態に応じて準備
着替え一式 洗濯する余裕はないため泊数分が推奨
パスポートのコピー コピーで済む場合もあるため
ESTA申請書控えのコピー 念のため。
ホテル予約確認書・メールの印刷 念のため。入国審査で稀に役立ちます。
戸籍謄本 パスポート紛失時は必要なので念のため。
顔写真 パスポート紛失時は必要なので念のため。
海外旅行保険証のコピー こちらも念のため。
満量処方葛根湯、大正漢方胃腸薬、ビオフェルミン、イブA錠を持参。人にあげると喜ばれます。
雨具 折りたたみ傘など(晴れの日は多いため使わないかもしれない)
バス用品 小分け100ml、総量1000ml以下を守り、ジップロックに入れます
ジップロック
洗面用具 ひげ剃り(電動可)、歯ブラシ等必要に応じて
消毒液
フライトソックス 履いていったので楽だった気がします
機内・室内用サンダル 機内というよりはホテルの部屋ではあるとすごくいいです
マスク 必要に応じて
部屋着 必要に応じて
エコバッグ あると便利です
ボールペン(消せないやつ) 税関申告書を書くことはなくなっていますが、念のため
ドル現金 チップには使用することあり
財布 現地では小さいものがあると便利かも
機内で敷くクッション 機内はクッションがないため、結構痛くなります。今回持っていかなかったため次は準備したいと考えてます。
アイマスク 持っていきましたが、あまり使わなかった。
耳栓 持っていきましたが、あまり使わなかった。
インスタントコーヒー 持っていきましたが、あまり使わなかった。
トラベル枕 持っていきましたが、あまり合わず使わなかった。
レンタルWiFi eSIMの場合は不要でしたので、必要に応じて選択ください。
レンタルSIM eSIMの場合は不要、必要に応じて選択ください。
ウェットティッシュ 持っていきましたが、あまり使わなかった。
ポケットティッシュ 持っていきましたが、あまり使わなかった。
電子辞書・会話帳 持参しませんでしたが、必要に応じて選択ください。

その他の注意事項も以下にありましたので、ご参考にされてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。こちらの記事が2023年にre:Inventに参加するかどうか検討されている方のご参考になれば幸いです。

それではいってらっしゃいませ m(_ _)m

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